日本で起こるかも!? 「シンギュラリティ」とは。

 
少し前になりますが7月16日にグランフロント大阪にて
第1回シンギュラリティ・シンポジウムが行われ、
参加してきました。

会場は、超満員!
関西で、有料(社会人\1,000)で、こんなに(300~400人規模)人が入っているのは
久しぶりに見ました。
それほど、世の中的に「シンギュラリティ」や「AI」、「機械学習」への
関心が高まっているのですね。

 

シンギュラリティとは?

さて、シンギュラリティとは一体何なんでしょう?
日本語では、「技術的特異点」とも呼ばれています。

Wikipediaによると

人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事とされ、テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうとする未来予測のこと

 
とされています。

平たく言うと、「科学技術が発展して、AIが私たち人間よりも賢くなって、AIなしじゃ生きられない!」ってことになるのかな~と思います。

でも、この「AIなしじゃ生きられない」っていうのは、
「冷蔵庫がないと不便」とか「スマホがないと生きていけない」とは微妙に違っていて、
AIは物質ではなく見えないシステムとして、私たちの生活に入り込んできて、
なくてはならないものになっていくんじゃないかと思う次第であります。

 

シンギュラリティがもたらすものとは?

 
最近、よく耳にする話題として、
今ある職業のほとんどはAIにとって代わられるというものがあります。
これは、イギリスのオックスフォード大学で2013年に発表された論文がもとになっており、
野村総合研究所との共同研究によると、日本で働いている人の約49%の仕事が、
10~20年後にはAIに代替されるとも言われています(※1)。

ちなみにこの論文では、ガウス過程による分類法を用いて、
702種類の職業がコンピュータに取って代わられる確率を出しています。
今存在している仕事についての判断で
今実在していない仕事についての言及はされていません。

たぶん、今私たちが考えもつかない職業が10年後、20年後存在しているかもしれないので、
職がなくなっちゃうという悲観するようなことではないです。
むしろ、AIによって業務効率が格段に良くなり、
業務に費やしていた時間が減って、自分や自分以外の誰かや社会のために使えればよいなぁと思ったりします。

※1 Frey, C. B. and Osborne, M. A. (2013) THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOWSUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?

 

第1回シンギュラリティ シンポジウムの大まかな内容

 
株式会社エーアイスクエア 石田正樹さん 「AIコールセンターによる未来」
AIを使った最新のコールセンターについての話題でした。
現段階でどこまで実現できているのかは分かりませんが、
確かに「夜中にクーラー壊れた」や「キャッシュカードのID、PW分からん」の
24時間365日対応は、魅力的。

電話オペレータやアポインター、テレマーケターは
先ほどのFrey & Osborneさんの論文で
コンピュータにとって代わられる可能性の高い職業の一つ。
近い将来、アドエビスのサポートもAIから受けられるようになる!?

 
神戸大学 塚本昌彦先生 「ウェアラブルの未来」
実は、大学院時代からファンでした。
その時からすでに「ウェアラブルコンピュータ」を体現されていまして、
髪は金髪でした(今は黒髪)。

先生の予言通り、私もポケモンGOやってます。
(その時は、ポケモンGOの日本Ver.はリリースされていませんでした。)

塚田先生は、AIが急激に発展しシンギュラリティを迎えるのではなく、
人間がAIやウェアラブルコンピュータの力を借りて、
急激に賢くなりシンギュラリティが起こるのではないかと考えられています。

 
神戸大学 松田卓也先生 「日本からシンギュラリティを起こそう」
久しぶりに大学の先生のはなしを聞いて、おもしろいと思いました。
名誉教授という立派な方なので、固い話をされるのかと思いきや、
ユーモアあふれるおはなしで、
日本からシンギュラリティを起こしたいという思いが熱かったです。

産業革命後発展したヨーロッパやアメリカのように、
シンギュラリティを起こした国が次世代をリードする大国になる可能性があるのかもしれません。
そして、買っちゃいました「2045年問題」。

 

 

また、じっくり読みたいと思います。

 
大阪大学人工知能研究会 佐久間洋司さん 「次世代を生きる僕たちが創るもの」
この研究会の勉強会に参加したことがありますが、
それはそれはスマートな方ばかりで、スマートさだけでなく行動力があり、
夢があります。

私なんかが考えなくても、若くて賢い彼らが考えてくれたら
すべての物事を解決してくれるんじゃないかと思ったりします。

 
PEZY Computing 齊藤元章さん 「エクサスケーラーからプレシンギュラリティへ」
スーパーコンピュータ「京」の開発にも携われた方です。
非常にスケールの大きい考えをお持ちの方で、近い将来エネルギー、衣食住がフリーになり
働く必要もなくなるという未来予想図を描かれています。

実際に、省エネスパコンの性能を競う世界ランキング「Green500」で1~3位を獲得され、
ご自身のビジョンを一つ一つ現実にされているので、
本当にそうなるのかもしれません。

 

シンポジウムの感想とまとめ

 
いや~、この世の中には頭のいい人がいっぱいいるなぁというのが
率直な感想です。

私ごときが「機械学習」がどうのとか「AI」がどうのとかって
じたばたするよりも、頭のいい方の知識を拝借して、
課題解決、スケーラビリティをしたほうが
いろいろ効率的なんじゃないのって思っちゃったりしました。

特に大阪大学人工知能研究会の佐久間さんは、まだ学生さんでお若いのに、
信念を持った知性あふれる方で、こういう方がいるなら未来は明るいなと感じました。

ただ、私がAIや機械学習をディープに知らなくてはいいものの
どんな手法があって、その手法はどんな問題を解決できるのかくらいは
知っておいたほうがよいと感じます。
「知っている」と「知らない」では、やっぱり全然違うんで。

さて、「シンギュラリティ」ですが、
技術革新が起こるのは、何となく「アメリカ」なのか、
もしくは情報が表に出ないだけで「中国」も進んでるのかなと考えていましたが、
このシンポジウムのはなしを聞いて、「日本」かもと思うようになりました。
私、単純です…。

そして、シンギュラリティが起こるのがこの「大阪」で、
ここ「ロックオン」で起こってほしい。
私が当事者じゃなくても、目撃者くらいにはなりたいと願っています。